難分解性ごみの分解を促進させる資材
高速分解促進剤 greevy®
「greevy」は、コーヒーかすや木粉などの自然由来の廃棄物を独自に配合した発酵資材で、廃棄物そのものから生まれた循環型の資材です。従来焼却・埋立てされていた「分解しにくいごみ」を素早く分解・減容し、資源として再活用することを可能にします。

greevyの特徴
・Features
01
さまざまな素材に対応
生ごみだけでなく、生分解性プラスチック資材、紙廃材、もみ殻といったこれまで「燃やす/埋める」が前提だったものも分解・資源化の方向に転換できます。スポーツイベント等で使用済み紙カップなどを回収し、短時間で分解・堆肥化して地域で再活用する実証も進んでいます。
02
消臭性が高い
コーヒーかすは活性炭の約8倍の消臭力を持つとされており、生ごみや食品残渣の分解時・分解後の悪臭を大幅に低減します。
03
分解スピードが速い
弊社独自技術により、従来分解できなかったごみまで対象にしながら分解速度を大幅に高めています。例として、植物残渣やもみ殻などを通常の1/80〜1/540程度まで短期間で減容・分解できた事例が報告されています。
ごみの課題
・Assignment
1. 分解に要する時間
・紙の分解には約3ヶ月の期間を要し、さらには紙ストローの分解には1年以上の期間を要するためアップサイクルされず焼却処分されます。

2. 紙の分別と回収の課題
・混在廃棄物の問題: 紙以外の異物(食品残渣など)が混入することが多く、品質低下の原因になります。
・リサイクル課題: 日本の古紙利用率は約65%~70%で、特に段ボールや新聞紙のリサイクル率は非常に高い(80%~90%以上)。一方で、ティッシュペーパーや紙おむつなどはリサイクルが困難なため、利用率が低い状況です。
3. 環境負荷
・廃水処理: 紙をリサイクルする際の洗浄工程で、多くの水が消費され、汚水が発生します。これを適切に処理する必要があります。
・エネルギー消費: リサイクル工程でのエネルギー使用量が高い場合、リサイクルの環境メリットが薄れる可能性があります。
Achievements
検証実績
ごみの処理
効率の向上
従来の処分量を減容させることでごみの処理コストの削減や処理頻度の
低減に寄与します
悪臭リスクの
低減
greevyに含まれるコーヒーカスにより、分解時・分解後の悪臭を大幅に低減させます。
ごみの資源化
ごみを減容させるのみならず、副産物を資源(堆肥化・燃料化)も可能にします
PoC検証実績 01
植物性残渣の分解・減容化試験
400Lの greevy に対し、8,000Lの植物性残渣を投入・分解。
その結果、副産物は最終的に500Lまで減容(そのうち約400Lは greevy 由来)。
8000
6000
4000
2000
0
分解前
分解後
PoC検証実績 02
生分解性紙コップ分解・堆肥化
生分解性紙コップの分解・堆肥化の実証結果。
開始24時間で分解・堆肥化が完了し、他社と比較して分解期間を約1/90に短縮
分解期間を約1/90に短縮
800
60
40
20
0
他社
greevy
PoC検証実績 03
紙カトラリー分解・堆肥化
紙スプーン・紙フォーク・紙皿分解・堆肥化の実証結果。 開始24時間で分解・堆肥化が完了し、他社と比較して分解期間を約1/180に短縮。
分解期間を約1/180に短縮
200
150
100
50
0
他社
greevy
Case
活用シーン

企業・施設でのごみ処理
企業や施設から出る食品残渣・紙容器などの一括処理/減容

農業・畜産現場
農業・畜産現場の副産物(もみ殻、ふん尿系、副資材など)の発酵促進・臭気対策

使い捨て資材を
現地で資源化
イベント会場で発生する「使用済み紙カップ」「紙皿」「食べ残し」の現地資源化(モバイル処理)

処理後の副産物を
燃料・堆肥に
処理後に得られる副産物の堆肥・燃料化の検証(エネルギー利用や土づくりへの応用)
Upcycle
greevy技術の応用事例
■ 使用済み紙おむつアップサイクル
高齢化に伴い増加する使用済み紙おむつの廃棄問題に対し、weadは「greevy」を活用した新たな再資源化の取り組みを進めています。
「令和7年度 愛媛県ゼロカーボン・ビジネスモデル創出事業」に採択された本プロジェクトでは、
紙おむつの構成素材を独自発酵資材「greevy」により分解・減容し、再生パルプ資材や燃料・堆肥化原料として再利用する技術を開発しています。
これにより、焼却処理によるCO₂排出を抑制し、地域循環型の廃棄物処理モデルを構築。
「ごみを資源に変える」というgreevyの理念を、より社会的課題の解決へと発展させています。














